物理学のはじまり ガリレイ時代の背景

これは前回の記事の続きになります。今回は

②当時の歴史的背景を提示する

ということを書きたいと思います。

 


②当時の歴史的背景

さてガリレイらが地球が動いているのか動いていないのかという問題について取り組んでいた時、時代がどういう背景であったかをお話いたしましょう。

(1)彼の時代はローマカトリック教会が支配しており、聖書の教えが絶対であった。そこでは地球は動いていない、天が動いているのであるとする「天動説」が暗示されていた。

以前の記事「物理学のはじまり 地球が回ってる」でも述べたように、コペルニクスが打ち立てた「地動説」の世界体系は世の中に受け入れられているとは言い難かったことから、天動説が主流の考え方であったことはわかりますね。

(2)アリストテレス主義というものが皆の共通の考え方であった。この考え方は目的因という考え方に根ざしている。それによれば、「すべてのものはそのあるべき位置をわきまえ、大抵はその位置を保っているが、その位置から外れた時にのみ運動が起こり、元の位置に戻るように行う」という風に物体の運動を解釈した。例えば、石は普通地面にある。だから私たちが元の位置である「地面」から持ち上げ手から離してやると、元の位置である地面に戻るように落ちていく。このような考え方が当時の常識だったんです言ってしまえば一種のこじつけでしょう。

子供「どうして石は落ちるの?」

大人「それはね、石が地面にあることが普通だからだよ。そこに戻っていこうとするんだよ。」

という風に。こんな考え方が当時の常識だとしたら・・・・。「ものがどうして落ちるのか?」という問いに真剣に答えようとすること自体が意味のないことになってしまいますね。ですから、アリストテレスの考え方はこの時代の物理学者たち(ガリレイなど)に対してはとても有害な考え方であったわけです。

さらに、アリストテレス主義はローマカトリックの教義として採用も受けていたために、なおさらこれに反抗することは世界を敵に回すようなものだったのです。

(②終わり)

 


ここまでで歴史的な背景のおおよそを解説しました。次回はこのような世間の風潮の中、ガリレイがどのような考えを提示していったかという核心に触れていくとしましょう。

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